群馬県富岡市の倶楽部我山で、元ボクシング世界チャンピオンである具志堅用高さんを招いての、諸見里しのぶプロによるゴルフテクレッスンスペシャルを開催しました。二度目の登場となる具志堅さんと、リプレイレッスンを一挙公開します。
傾斜地からのフェアウェイウッド
11番パーファイブ、以前はパワー不足に悩んでいた具志堅さんのファーストショットは、コンパクトなトップから体幹の強さを活かして大きく振り抜けたナイスショットでした。第二打に向けたプロのアドバイスは、普段よりボールを1個分ほど右に置いてのショット、これも決まりました。ボール位置を右足寄りにして、左足下がりでのショットです。
傾斜地で打つには、傾斜の角度に合わせてボールの位置を変えるだけで、ナイスショットにつながります。傾斜地でセットアップをする場所を意識すると、ミスショットが減り、スコアアップにつながります。
左足上がりでもチャレンジ
左足上がりの場合、スタンス幅に気を付け、広く取りすぎないことが大切です。ショットも振りすぎず、フルショットではなく、ハーフショットに抑えることがポイントになります。プロのアドバイスを聞いただけで、体幹が優れている具志堅さんは、すぐにナイスショットを打ち出せるのが素晴らしいです。左足下がりの場合は、ボール位置は通常よりボール半個~1個分、右足寄りにセットし、少し左を向いて構えることでターゲットに対してラインを出しやすくなります。
左足上がりではクラブを短めに持ち、スタンス幅を狭めて、ボール位置を右足寄りにセットして、強振りせず、ハーフショットをイメージして打ちましょう。
ラフからの打ち上げアプローチ
前回よりボールをしっかり叩けるようになったことで、思わぬバンカー入りです。バンカーに入ったら、ボール位置は右足寄り、スタンス幅を狭めて、余計な体重移動は抑え、コンパクトに運ぶイメージでスイングするのがポイントです。左足上がり、つま先下がりの第三打は、傾斜地からのフェアウェイウッドの技を発揮できるでしょうか。左に逸れてしまいました。足の動きが止まってしまったのが原因です。第四打は、芝の抵抗を受けてしまいました。 この場面、力感を強めに打ったほうが良かったとのことです。ラフからの打ち上げアプローチのコツは、当たり負けせず、力感を強めにすることです。具志堅さんの場合、グリップを優しく握りすぎていたのが原因と思われます。
グリップに留意し、しっかりめに握ってショットを打つと、ラフから出すことができるのです。ラフから抜け出すイメージとして、柔らかく握ったほうがいいと勘違いする方がいますが、しっかりめに握って強めに打つことで、芝に当たり負けしなくなります。グリップは緩すぎても、強すぎてもダメです。腹筋を締めて、片手でクラブを持てるほどの力感でグリップを握りましょう。アドレスは、普段よりオープンに構えて、カット軌道で振ることで、ゆったりと高く上がり、芝への当たり負けも防げます。
ガードバンカーからの飛びすぎのミスを防ぐ方法
具志堅さんは2ホール続けて、プロのアドバイスを実践して結果を残してくれました。距離が近いのに対して、アドレスが飛ぶ体勢になりすぎていると飛びすぎてしまいます。距離を飛ばしたくないなら、普通よりボールから離れたところで構えるのがポイントです。ボールから離れた位置で、自分の重心を下げて打つと、飛びづらくなり、飛びすぎを防げます。クラブをアウトサイドに上げて、怖がらずに振り下ろすとよりベストです。
ガードバンカーから寄せていくには、飛びすぎやトップのミスを防ぐために、いつもよりボール2個分ほど後ろに下がり、重心を下げて構えてください。フェースを開き、アウトサイドイン軌道で、クラブヘッドをボールの手前に落とすようにスイングするのがポイントです。これでボールの距離感もマッチしてくるはずです。
二度目のチャレンジ
気合い十分で二度目の倶楽部我山を訪れた具志堅さんは、持ち前の瞬発力や体幹を活かし、諸見里プロのアドバイスをすぐに吸収して、抜群のショットを連発しました。
同郷のつながりもある具志堅さんの元気さに引っ張られ、諸見里プロも終始楽しんでいました。今回訪れた倶楽部我山は四季折々の美しい風景を楽しめる、特別なプライベート空間です。ぜひ、一度ゴルフをしに訪れてみませんか。
総まとめレッスンSPのまとめ
ゲストに具志堅用高さんを迎えての総まとめレッスンスペシャルをお送りしました。諸見里プロから、傾斜地からのフェアウェイウッド、ミート率を上げるボール位置とスイングについて、グリップの力感とオープンスタンスが重要となるラフからの打ち上げアプローチ、飛びすぎのミスを防ぐガードバンカーからの距離感などスコアアップにつながるアドバイスをもらえたので、参考にしてください。