モーターサイクル・ロードレースライダーの中野真矢さんとバイク好きで知られるフリーアナウンサー久野静香さんが世界でも有数の観光地として知られる京都でツーリングに出かけます。
今回のツーリングでは中野さんはYAMAHAのMT-25に、久野さんはHondaレブル250に乗って、京都市市街地を出発して日本海に面した舞鶴までのツーリングをお届けします。
五重塔・東寺から渡月橋までまさかの素通りツーリング観光!?
最初に2人が通りかかったのは、1994年に世界遺産に登録された東寺の五重塔。そのまま東寺を訪れることなく素通りする中野さんに、久野さんが、「見るだけなんですか?」と驚きます。今回は中野さんが観光名所を簡単に紹介しながらツーリングを楽しみます。
その後、駅前にある京都タワーを通過し、名所について中野さんが説明を入れるも、あまりに距離が近すぎて京都タワーの姿形がまったく見えない状況に久野さんは爆笑。そんなほのぼのとしたツーリングは東本願寺を通り、京都の真ん中を流れる桂川、そして渡月橋へと進みます。
インスタントカメラで撮影の旅
今回は行く先々の京都の観光スポットに立ち寄って、カメラで撮影を楽しむ旅でもあります。使用するカメラはスマホでもデジカメでもなく、インスタントカメラというのが今回の旅のポイント。懐かしいインスタントカメラを片手に思い出を撮っていくという中野さん。撮影しながらの京都ツーリングのスタートです。
京都市街地の眺望と保津峡の風景を満喫
ツーリングを再開した2人が訪れたのは嵐山高雄パークウェイ。京都市街地からも近く、地元のライダーから人気の有料道路です。こちらの道路から見える京の街の眺望に感動する中野さんと久野さん。久野さんは以前番組で中野さんと島根のツーリングで、苦手だった峠道の攻略法を「曲がる先を見ろ」というアドバイスがとても勉強になったと言いますが、それを聞いて当時の言動を思い出した中野さんは照れてしまいます。
その先に進むと2人は保津峡展望台へ辿り着きました。保津峡といえば川下りやトロッコ列車で有名ですが、久野さんは紅葉が美しい時期にこちらのトロッコ列車に乗車したことがあるそうです。こちらの保津峡展望台からインスタントカメラを手にして、2人それぞれのポートレートや保津峡の風景を撮影します。
40年続くバイカーに愛されるカフェ
多くのツーリングライダーが立ち寄る1983年創業のログハウスのカフェ、カモノセキャビンに立ち寄ります。3時間前からお腹が空いていた久野さんと中野さんは、メインメニューのカレーライスをオーダー。元々オーナーは建築業に携わる仕事をされており、こちらはログハウスの展示場として建てられた建物なのだそうですが、いつの間にかバイカーズカフェになっていたことに心外だったようです。
それでも、40年バイカーたちに愛されるカフェとして開業され続けています。ほっとする家庭の味、そしてオーナーの味のあるキャラクターにまた来たくなる久野さんたちは、こちらでもログハウスとバイクを背景に撮影を楽しみます。
久野さんの初Yaeh(ヤエー)!
ライダー同士がすれ違う際に手を振る「Yaeh!(ヤエー)」という挨拶がありますが、久野さんはまだ自信がないからとお辞儀して対処するのだそう。一方の中野さんは、ツーリングスポットならやるものの、場所によってやったりやらなかったりなのだとか。そこで、中野さんはこの機会に2人でやってみようという話になり、さっそく前方からバイクが来たのを見かけた久野さんは「来た来た来た!」と張り切ります。しかし、実際に前から走って来たのはツーリングライダーではなく、地元を走る地元民の方でした。この久野さんのボケっぷりに2人は大爆笑します。その後、やっと訪れたツーリングライダーに再度Yaeh!に挑戦すると、前方から来たライダーも同じようにYaeh!を返してくれました。これで久野さんも初Yaeh!を楽しめたようです。
次に訪れたのは、美山町のライダーズカフェ「ZEROBASE」。カフェとして休憩できるだけでなく、無料で洗車できるスペースやメンテナンスが可能なガレージが用意されており、いつでも自由に使うことができるというライダーにとって嬉しいスポットになっています。
元々バイカーのオーナーは、建築の仕事がひと段落したところで趣味でも始めてみようと気持ちでライダーズカフェを始められたそうです。バイクの駐輪場をあえて1段高く設計されているのが特徴的ですが、バイクがカフェから良く見えるようにとこだわって造られたものなのだそう。バイクを見ながら食事したり、眺めながら会話したりできるようにというオーナーの想いが込められたライダーの心を掴む憩いの場となっています。
第311回「京都ツーリング 前編」まとめ
今回は京都市街地から美山町のライダーズカフェまでのツーリングでした。ツーリングの道中に撮影を楽しんだり、ライダーたちの聖地でもあるカフェに訪れたり、ツーリング中の2人の会話も和やかで楽しい旅となりました。京都をツーリングの際は今回ご紹介した保津峡展望台やライダーたちがほっとする憩いの場所のカフェを訪れてみてはいかがでしょうか。