今回太田和彦さんが訪れたのは風光明媚な九州の小京都、宮崎県日南市です。どんな出会いがあり、どんな居酒屋を楽しめるのか見てきましょう。
記事の最後にイベント情報が記載されております！ぜひ最後までお読みください。
城下町であった日南市
宮崎県日南市は城下町の一つです。飫肥城（おびじょう）があり、南国的なおおらかな城下町が広がっています。また、日露戦争の終結などに尽力した政治家の小村寿太郎が暮らしていた場所があり、今は記念館になっています。城下町の石垣周りを散策すると、城を囲む水路には錦鯉が泳いでいるのも優雅です。
日向灘に面した洞窟神社へ
風光明媚な日向灘を望む場所にある祇園神社は、龍欠と呼ばれる洞窟の中にある全国的にも珍しい神社です。中に入ると石段がつながっていることや大きな岩が露出しているなど、神秘的な雰囲気が広がっています。巡っていくと神社の裏手に出ますが、龍の胎内巡りをした形になり、ご利益もありそうです。
日本酒と肴の店こりん
今回訪れる居酒屋は、日南市ではなく、宮崎市内にある日本酒と肴の店こりんを尋ねました。創業は2012年ですが、現在の場所に移ったのはまだ3ヶ月前と新しいお店です。早速お品書きを広げると、宮崎の魚や肉など太田さんを魅了する食材がラインアップされています。
昼間日南市を歩いていた際に、太田さんが見かけたのが、杜氏潤平の酒蔵でした。杜氏潤平さんに興味を持った太田さん、店主に尋ねると杜氏潤平の焼酎が用意されていました。杜氏の潤平さんが復活させた酒蔵で醸造された、杜氏潤平手造りの芋焼酎のお湯割りからのスタートです。地元、宮崎のお酒と宮崎で獲れたクエをオーダーしました。
店主ご夫婦との会話を楽しみながらのお酒と肴
焼酎をサーブしてくれた店主の奥様に「10歳くらい年下かな。若い奥様だね」と声をかけましたが、なんと店主より1歳年上とのことで、驚く太田さん。出された焼酎は個性的なデザインのグラスに入っており、太田さんもちょうど良いと絶賛する6対4のお湯割りで、のどかでほんわりとしたテイストながら、コシもあり、すっかり気に入った模様です。
お通しはホタルイカの酢味噌和えで、太田さんは「旨い！」とうなりながら食べていました。そこに出てきたのが、幻の高級魚と呼ばれる九絵の刺身です。ほのかな桜色の身は、気品にあふれています。「味が濃い！」と感じた太田さん。寝かせて脂を馴染ませたうえで、厚切りをしているからおいしさも倍増しているそう。
元ラグビー選手であった店主のこだわり
体ががっしりした店主は元ラグビー選手で、高校時代は宮崎のラグビーの名門高校に所属し、全国大会に出場した経験もあるとのことです。幼い頃から、料理には興味があり、中学卒業後に料理人の道に進もうと思っていたところ、中学校でラグビーを始めたら、名門校からお誘いがあり、ラグビーに打ち込んでいた時代があったとのことでした。
刺身の醤油の味わいが気になった太田さん、店主に尋ねると、店主が独自にブレンドしたこだわりの醤油であることが判明しました。地元の日本酒蔵で醸造された8年熟成の本みりんに煮切った日本酒、宮崎産の甘めの醤油をブレンドしたとのことです。醤油にここまでこだわるお店は珍しいと、太田さんも絶賛でした。魚にこだわるなら醤油にもこだわったほうがいいとの考えです。
一方、市場で毎朝仕入れる新鮮な炙りカマスは、地元の日南レモンと塩でいただきます。能登の復興応援酒、能登初桜＋天狗舞をオーダーし、本来商売敵であるはずの蔵と蔵との助け合いに心打たれる太田さんでした。
太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選 第134回「宮崎県日南市で城下町の風情と郷土料理を堪能」まとめ
宮崎県日南市を散策し、宮崎市の居酒屋で、店主こだわりの肴に舌鼓を打ち、地元の焼酎や能登復興応援酒を堪能した太田さんの旅を、じっくりと楽しみたい方はぜひ番組をご視聴ください。
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