休日に仲間たちと過ごす、千葉の300坪のお庭。
この場所を“自分がキラキラできる”理想のガーデンにするべく、黒谷友香さんの挑戦が続きます。
第3回のテーマは、植物が元気に育つための“土づくり”。
教えてくれるのは、ジャパンガーデンデザイナーズ協会 副会長・吉田裕治さん。
これまで1500件以上の庭を手がけてきた、お庭づくりのプロフェッショナルです。
握ると団子状…黒谷庭の課題とは?
まずは現在のお庭の状態をチェック。
黒谷さんの土は、握ると固く団子のように固まるタイプ。これは水はけが悪く、植物の根が伸びにくいとのこと。
土には酸性~アルカリ性の性質があり、植物が好むのは「弱酸性」。黒谷さんの土もこの点はクリアしていますが、まだまだ“ふかふか”には程遠い…。
ということで、理想の土の条件を吉田さんから学びます。

赤玉土ってすごい!ふかふか土のヒミツ
ポイントは、空気を含みやすく、根が伸びやすい“粒状の構造”。
ガーデニングでよく使われる「赤玉土」は、保水性・排水性のバランスに優れた万能な存在。
また、植物が元気に育つために欠かせない栄養素も要チェック。
- 窒素:葉や茎の生育を助ける
- リン酸:花を咲かせるために必要
- カリウム:根の成長をサポート
この三大栄養素がバランスよく含まれた培養土は、初心者にも心強い味方です。
長野・ガーデンソイルへ!25年かけた土づくりの極意
さらに学びを深めるため、黒谷さんは長野県にある「ガーデンソイル」へ。
ここは、広さ5500㎡、25年かけて手作りされた庭で、全国から年間1万人以上が訪れる人気ガーデンです。
実はこの土地、かつては植物が育たない荒れた地。
扇状地で石や砂が多く、土の質は最悪だったそうですが、そこから奇跡の再生が始まりました。

石を積み、牡蠣殻をまき、牛糞を混ぜて
再生のカギはいくつかありますが今回は3点ご紹介。
・石を積み上げて花壇を作り、水はけを改善
・酸性に傾いた土には牡蠣殻を混ぜて弱酸性に調整&通気性アップ
・近隣の牛舎から出る牛糞を活用し、保水性・排水性・通気性に優れた“生きた土”へ!
良い土には微生物が住みつき、ミミズやモグラが現れるというサインも。
もし牛糞が手に入らない場合は、腐葉土でも代用可能だそうです。
黒谷庭でも実践開始!“バイオネスト”に挑戦
学んだことを自宅の庭に活かすため、黒谷さんが取り組んだのは、「バイオネスト」づくり。
これは、落ち葉や枝を寝かせて自然に発酵させる、堆肥置き場のこと。
「腐葉土も、自分でつくれるんだ…!」と黒谷さんも新たな発見にワクワク。
この手作りの堆肥が、やがてお庭をふかふかに変えてくれるはず。
次回はいよいよ、バイオネストの完成とその先のステップへ!
庭づくりは、土から。そして夢へ。
黒谷友香さんの挑戦は、まだまだ続きます。
