太田和彦さんが冬の富山で旬の絶品料理を堪能!

太田和彦さんが冬の富山で旬の絶品料理を堪能! 酒×食

太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選の第127回は、冬の富山で旬の絶品料理を堪能する旅です。太田和彦さんがずっと訪れてみたかったという、評判が高い居酒屋を訪れます。

富山県の八尾へ

 今回のふらり旅は、三方を山に囲まれた富山県富山市です。県の南東には冠雪した立山連峰が屏風のように立っています。以前から訪問を楽しみにしていた居酒屋へと訪れるため、越中八尾にやってきました。越中八尾を有名にしたのは、小説の「おわら盆恋歌」ですが、それを歌った石川さゆりの演歌でも知られるようになったのです。例年9月に行われるおわら風の盆で有名な八尾は、坂の街でした。石垣が連なる、風情ある街並みが広がります。ノスタルジックな昔ながらの家が建ち並ぶ道を歩いていきます。

富山県の八尾へ

 富山では、越中富山の薬売りで全国に薬を売り歩き、財を成した豪商たちが祭りにも力を入れたので、豪華な曳山が揃っています。1台ずつの曳山が絢爛豪華で、芸術品のようです。
曳山の祭りは例年5月に行われ、多くの観光客が訪れます。

訪れたかった舞子を訪問

 さりげない店構えの大衆的な居酒屋ということで、太田和彦さんが行ってみたいとずっと楽しみにしていた一軒です。2006年開店の居酒屋舞子は、富山駅から車で10分ほどの場所にあります。どこか家庭的な雰囲気を持ち、さっぱりした性格の女将が切り盛りするお店です。まずは八尾町の玉旭酒造の純米吟醸 玉旭BLACKを熱燗でいただきました。立山連峰の清廉な地下水で仕込まれています。

純米吟醸 玉旭BLACK

 太田和彦さんは、ひと口口に含むと「おめでたくなる酒。」、「まるで宝船に乗っているような揺ら揺らした感じ。」、「お正月のお酒にぴったり。」とお気に入りの様子です。お酒を飲んだら、楽しみにしていた富山湾のお魚を刺し身で注文します。3種盛りを女将お任せでお願いしました。太田和彦さんリクエストの貝はばい貝で、これに加えてしめさばと、こしょう鯛の盛り合わせをいただきます。焼きものもおすすめということで、ばい貝の肝焼きもいただきました。噂に違わぬ名店と、胸が高鳴る太田和彦さんは、女将との会話も止まりません。

本日の2杯目と居酒屋談義

 続いていただくのは、富山県の千代鶴酒造の千代鶴特醸です。その昔、裏の田に丹頂鶴が舞い降りたことから、千代鶴と命名したとされており、縁起が良いおめでたい酒として地元で親しまれています。ひと口飲んだ太田和彦さんは、「これはどんな料理も邪魔しない、飲みやすい酒。」と絶賛していました。料理に合う酒ということで、食べたかった牡蠣をリクエストします。女将が勧めてくれたのは、地元産の能登牡蠣のもろみ味噌漬けです。濃厚な牡蠣の旨みと甘辛い味わいにお酒が進みます。

本日の2杯目

 女将がなぜ居酒屋を開くに至ったのか、尋ねてみました。居酒屋が大好きで、自分で居酒屋をしたいと思ったものの、どうやったら居酒屋を開くことができるのかわからなかったという女将さん。居酒屋が好きなのは、メニューが多いことが一つの理由でしたが、実は料理はまったくできなかったと言います。そこで、居酒屋に通っては注文して作っている工程を眺めることやお金がないので図書館に通って本を読み漁り、手帳にメモしながら学んでいきました。目で見て、本で読んでメモした内容を実際に作ってみて、もっとこうしたほうがおいしいと思うと、それをメモに追加して上書きしながら、料理の腕を磨いていったと言います。

居酒屋談義

第127回「冬の富山で旬の絶品料理を堪能」まとめ

 ノスタルジックな風情漂う富山の八尾を散策してから、念願の居酒屋舞子を訪れました。自らも居酒屋が大好きで、今は毎日が楽しくて仕方ないという女将との会話も弾み、富山の地酒や海の幸を堪能しました。

太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選 第127回「冬の富山で旬の絶品料理を堪能」はBS11+で配信中

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