日本中の居酒屋を探訪してきた太田和彦さんの「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」第128回。今回訪れたのは、富山県射水市と富山市です。射水市で観光を楽しんだ後、思い入れの深い富山市にある居酒屋を訪れます。美しい富山湾、魚介の宝庫でもあるこの場所で、どのような出会いや居酒屋が楽しめるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。
日本のベニスと称される富山県射水市
今回、太田和彦さんが訪れたのは日本のベニスと呼ばれている富山県射水市です。冬の宝石、ベニズワイガニの競りを見学に行きました。新湊漁港は、天然のいけすとも呼ばれるほど豊かな漁場です。
新湊漁港の背景には立山連峰がそびえ、海と山の美しいコントラストは日本のベニスと呼ばれています。美しい景色を堪能するため、遊覧船に乗船しました。遊覧船に乗ると港町を進み、次から次に橋をくぐっていきます。その両岸には、港町の住民の生活の場が広がっています。橋をくぐるたびに少年のように楽しむ太田和彦さんでした。
港町を散策
港に上がり、遊覧船から見た街を散策していきます。先ほど船から見た橋の一つにも行ってみました。橋の上にはベンチが設置されているなど、美しい景色を橋からゆったりと眺めることができます。
歩行者専用の東橋は、全国でも珍しい雨除けの屋根が付いた橋です。天候を気にせず、景色を楽しむことができます。山王橋には数々の彫刻モニュメントが飾られているなど、橋ごとに個性的な特徴があります。
懐かしの居酒屋へ
射水市から富山市へ移動し、訪ねたのは10年ぶりの来訪となる大衆酒場「親爺」です。昭和27年創業、70年以上の歴史を持ちます。
太田和彦さんが10年ほど前にこの番組で訪れた時には、二代目が中心になって店を切り盛りしていました。現在は三代目の息子さんと二代目の奥さんである女将と2人で切り盛りしています。
こちらの居酒屋で太田和彦さんが楽しみにいているのが昆布〆です。最初に登場したのは、なんとアスパラの昆布〆でした。
昆布〆文化のある富山では、野菜も昆布〆にしていただくというから驚きです。続いて登場したのは、サスとヒラメの昆布〆です。サスとはメカジキのことで、富山ではサスと呼んでいます。サスもヒラメも1日かけて昆布〆されたものです。
三代目の成長に感動
ノスタルジックな風情漂う富山の八尾を散策してから訪れた念願の居酒屋「親爺」では、自らも居酒屋が大好きで、今は毎日が楽しくて仕方ないという女将との会話も弾み、富山の地酒や海の幸を堪能しました。
女将さんは、ご主人と一緒にお店を営み、今度は息子さんとお店をできて幸せですね、という話とともに、三代目に代替わりしてのお話などを伺います。
太田和彦さんがデザインした江戸盃をようやくお渡しできました。10年前に訪れて以来、太田和彦さんはずっとこちらのお店に渡したくてしかたなかったのです。ようやく願いが叶った瞬間でした。
第128回「冬の富山・射水市で地酒と絶品料理を堪能」まとめ
久しぶりに訪れた大衆酒場 「親爺」で、10年前はまだ修行中だった三代目がたくましく育った姿に目をうるませ、先代の二代目店主との再会も果たして懐かしいお話に花が咲くなど、今回も楽しい居酒屋探訪となりました。
富山伝統の美しくおいしい昆布〆を見てみたい方は、ぜひ番組にアクセスしてみましょう。