荻窪といえば、都心にありながらも静けさを保ち、四季折々の美しい景色が楽しめる街です。関東大震災後、多くの作家や文化人が移り住み、高級住宅街として発展しました。その後、東京のベッドタウンとしての役割も担い、現在は居酒屋文化が栄える魅力的なエリアとなっています。
今回の「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」第142回では、そんな荻窪を舞台に、風情ある街並みと共に格別の酒肴を堪能します。
居酒屋がひしめく街並み
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南口の裏通りには居酒屋の密集したエリアがあります。まず訪れたのは、クラフトビールの名店「荻窪ビール工房」。ここは2013年にオープンしたブルワリーで、自家醸造のビールを楽しむことができます。太田さんが手にしたのは、フルーティーな香りとさっぱりした後味が特徴の「荻窪エール」。重要感のあるエールは苦みがあって、ついもう一口。さまざまな個性のビールを楽しめます。

荻窪にはつい立ち寄りたくなる店があくさん並んでいます。太田さんが特におすすめするのは「立ち吞み やきや」です。「間違いなく日本で一番イカを美味しく食べさせる店」なのだそう。荻窪をお訪れたらぜひ立ち寄ってみてください。
「酒と肴 ててて」の丁寧な仕事
次に訪れたのは、ご夫婦で営む居酒屋「酒と肴 ててて」。

店主ご夫妻は太田さんの大ファンだそう。太田さんもいつも以上にお酒が進みそうな様子です。「おひとり様の酒肴盛り」を注文し、あさり出汁の枝豆・きくらげのおから、本マグロと白瓜ぬた、炙り太刀魚の梅肉和え、桃とくるみの白和え、冬瓜の旨煮を堪能しました。

店名の「ててて」は、「作り手」「伝え手」「飲み手」から。いろいろな人たちの手が加わっているという意味合いがあります。絶品の酒肴盛りは夫婦二人で仕込みをしているそう。噂に違わぬ味に太田さんもため息。どの一品も丁寧に作られ、厳選された日本酒が並ぶカウンターに、太田さんも納得に表情を浮かべます。
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「東京荻窪で風情と格別の酒肴を堪能」まとめ
荻窪の街並みをふらりと歩き、クラフトビールや絶品の酒肴を味わうひととき。今回もまた、新たな名店との出会いがありました。真面目を絵に描いたようなご主人と、秋田美人の奥様が営む「ててて」の魅力は、ぜひ番組をご視聴下さい。