中山秀征が五街道の起点・日本橋で全国のグルメを満喫

中山秀征が五街道の起点・日本橋で全国のグルメを満喫 紀行

 中山秀征さんと一緒に街道沿いの街を1万歩にわたって歩く旅、今回は五街道の起点・日本橋で全国のグルメを満喫していきます。日本橋には今でも江戸時代から続く老舗がたくさんあります。日本橋を散策して、おいしいグルメを満喫していきましょう。  

五街道とは

 五街道は、江戸幕府によって整備された江戸と各地を結ぶ主要な街道で、日本橋が起点に定められました。日本橋は、五街道を通じて日本全国から多くの人や物、文化が集まっていた歴史を持ち、日本の中心として発展してきた場所です。 

五街道とは東海道・甲州街道・中山道・日光街道・奥州街道の5つの主要街道のことを指す

 現在は、オフィスビルや商業施設が集まるオフィス街となっていますが、今でも歴史ある重要文化財指定の建造物が多く残されています。現在の日本橋は、明治44年に架け替えられた20代目です。日本の国号の原点となる日本国道路元標があるのもチェックしましょう。日本橋観光案内所で、どれが五街道かを教えてもらいました。日本国道路元標を起点に中山道、奥州街道、日光街道、甲州街道、東海道が広がっていると教えてもらいました。 

日本橋麒麟像

滋賀県のアンテナショップへ

 日本橋は、昔から多くのグルメ店が集まり、日本橋ならではの文化が江戸時代から現代まで受け継がれてきました。現在の日本橋には9店もの地方のアンテナショップが集まっています。日本橋交差点の前で見つけたのが、滋賀県のアンテナショップです。滋賀県は東海道と中山道が交わる交通の要衝として栄えてきました。滋賀県の有名な特産物というと、中山さんご存知の湯葉やお店のスタッフ一押しの近江牛です。 

日本最古のブランド牛 近江牛

 黒毛和牛の近江牛は、ブランド牛の元祖とも言われています。肉食が禁止されていた江戸元禄年間でも、反本丸(へんぽんがん)という近江牛の味噌漬けが、滋養強壮の養生薬として、江戸幕府の将軍様に献上されていました。肉食はできないけれども、薬ならOKとして隠れて食べたいほどおいしかったのです。中山さんはアンテナショップで、近江牛の串焼きをいただきました。間違いないおいしさです。アンテナショップの1階ではお土産の購入や軽食を、2階では近江牛のステーキなど本格的な食事も楽しめるほか、お弁当などのテイクアウトもできます。 

日本橋高島屋で重要文化財めぐり

 高島屋のモダンな作りの建物に目をやる中山さん。高島屋は日本橋に出店して90年の歴史があります。コンシェルジュのガイドで、毎月1回重要文化財見学ツアーが開催されています。今回は、中山さん向けに特別に開催してもらいました。  

重要文化財「日本橋髙島屋」見学ツアー

 高島屋で買い物するのではなく、重要文化財を見て回るツアーです。手動で操作する蛇腹式エレベーターはアメリカ製で、現在も修復をしながら使い続けています。また、昭和6年から100均の元祖となる10銭ストアを展開していました。盛り蕎麦が1杯10銭の時代だったため、人気を集めていました。

100均の元祖となる均一店10銭20銭ストア四条河原町

 過去には屋上で象を飼育していたこともあり、子どもたちに大人気だったとのことです。1階には大理石でできた水飲み場も設置されていました。近くの城東小学校の小学生たちが、帰りに水を飲んで喜んでいたというエピソードが残されています。  

山本山でお茶と海苔を堪能

 続いて、創業300年以上の歴史を誇る茶と海苔の老舗「山本山」を訪れました。店内の喫茶スペースでは自慢のお茶を楽しめます。 

山本山発祥の高級茶「玉露」を堪能する中山さん

 山本山の6代目が考案した玉露の本格的な味わい方を体験できます。40℃から50℃のお湯で周りから温めて、3分かけてゆっくり茶葉を開かせるのがポイントです。玉露は旨み成分のテアニンとカフェインが豊富なので、1杯目はおちょこで少量いただき、3煎目でたっぷりいただくのが本格的な飲み方です。続いて、最高の海苔もいただきました。炙って旨みを出した上質な海苔で提供されたのは、ネギトロの手巻き寿司です。山本山発祥の玉露との相性も抜群です。  

トロ握り発祥の店

 次に、トロ握り発祥の地の吉野鮨本店へ。明治12年創業の日本橋吉野鮨本店の五代目が握ってくれたのは、トロです。鮪が不漁で鮪の赤身が手に入らなかった時代に、2代目が鮪の腹身を握って出したのが始まりだとのことです。 

トロ握り発祥の店のトロ握り

 トロという呼び名が付いたのは、口の中でトロッととろけるからと言われています。ほかにも、明治初期に丸善の創業者が考案したと言われる、ハヤシライスを丸善本店に食べに行くのもおすすめです。 

甲州街道で山梨県のアンテナショップへ

 続いて、東海道を離れて甲州街道へと進み、山梨県のアンテナショップを訪れました。山梨県は日本のワイン生産発祥の地です。甲州ぶどうも薬として江戸へと運ばれていた歴史があるそうです。 

甲州ぶどうは1000年以上の歴史を持つ日本固有の品種であり、生食用・ワイン醸造用として栽培される

 樽熟成の甲州ワインをお土産に購入しました。日本橋をめぐれば、気分は日本一周、全国のおいしいものが手に入ります。長崎県のアンテナショップでは人気のカステラアイスや角煮まん、日本橋からすぐの富山県のアンテナショップには地酒が飲めるバーがあり、新鮮な海の幸を使ったおつまみが楽しめます。三重県のアンテナショップでは、手こね寿司や伊勢うどんなどの郷土料理が楽しめるのが魅力です。 

日本橋クルーズ

 日本橋の船着き場から、下町探検クルーズ「がれおん」に乗って川から見た日本橋の意外な姿を探訪しました。日本橋の歴史などのガイドを受けながら、ゆったりとめぐることができます。首都高速道路を地下に埋設することで、日本橋の空を復元させるプロジェクトも進行中です。 

下町探検クルーズ「がれおん」に乗る中山さん

創業300年以上の老舗で鰹出汁を堪能

 日本橋には、日本橋三越本店、三井本館などの歴史的建造物もあります。歴史的建造物を見ながら、続いて1699年創業、300年以上の歴史を持つ老舗鰹節専門店「にんべん」を訪れます。季節のだし炊き込み御膳をいただきました。 

老舗鰹節専門店の絶品・出汁料理を味わう中山さん

 削りたての鰹節で取った出汁の旨みが染みた、ホタテの炊き込みご飯を楽しみます。二膳目は炊き込みご飯に出汁をかけ、鰹節をたっぷりかけた出汁茶漬けを堪能しました。 

日光街道から福徳神社へ

 中山道と日光街道・奥州街道との分岐点には、樹齢100年を超え大きなクスノキがあります。日本橋の発展を見守るために移植されました。続いて日光街道へ進みます。日光街道は、日光東照宮へ参拝するための道として整備されました。進んでいくと、やがて都会のど真ん中に鳥居が見えてきます。平安時代の初めに創建され、徳川家康も参拝したと言われる福徳神社です。おみくじを引いて、運試しをしてみましょう。 

福徳神社

中山道へ

 中山道へと向かった中山さんは、宇治抹茶スイーツの専門店で、茶室限定スイーツの抹茶プリンタルトをいただきました。好みで追い抹茶ソースをかけていただきます。3代将軍家光が将軍家用に作らせた宇治の高級抹茶を茶壷に詰めて、中山道を通じて運ばせたと言われています。本来、宇治から江戸へは東海道が近道なのですが、東海道では潮風でお茶が悪くなるので、中山道を使ったようです。お茶壺道中と呼ばれ、「茶壷に追われてどっぴんしゃん、抜けたらどんどこしょ」の童謡に歌われた光景と言われています。 

「茶壺に追われてとっぴんしゃん」は御茶壺道中に追いやられる様

 抹茶について猛勉強したというフィリピン出身の店長さんのお話によれば、お茶壺道中は大名道中より権威が高く、お茶壺道中が通る際は、道を空けなくてはならないとされていたようです。お茶壺道中が通り過ぎると、みんながホッとしたということから、童謡の歌詞が生まれたと伝えられています。全国からさまざまなものがもたらされた日本橋の光景は今も変わりません。白い恋人で知られる北海道の石屋製菓のカフェや新潟発のカヌレ専門店なども楽しめます。日本橋で全国の絶品スイーツを楽しみましょう。 

宇治茶と中山道の意外な関係とは

ゴールは日本銀行へ

 今回のゴール地点は、重要文化財となっている日本銀行本店本館です。現存する明治時代の洋風建築のうち、最も重要な建物の一つです。馬の水飲み場が残されているのは、昔は馬車でお金を預けに来る人がいたためとされています。本館内部の客溜の上は荘厳な光景です。 

重要文化財である日本銀行本店本館

  上から見ると「円」の文字になっているという偶然も生まれました。銀行の心臓部である地下金庫の扉はアメリカ製で、25トンもあります。かつては、扉の中いっぱいに金庫が広がっていたとのことです。日本銀行の見学ツアーを終えた中山さんの本日の歩数は8451歩でした。今回の「五街道一円に広がる一万歩」は、日本橋からお金も物もすべてが感じられる1日でした。 

「五街道の起点・日本橋で全国のグルメを満喫!」まとめ 

 中山秀征さんは、五街道の起点である日本橋で全国のグルメを満喫する旅を満喫しました。日本橋は全国へ向かう起点であり、江戸時代から多くの人や物が集まってきました。現代でもその歴史が残り、江戸時代から続く老舗店や全国から集まってきたお店で全国のグルメが楽しめます。 

中山秀征の楽しく1万歩!街道びより第15回「五街道の起点・日本橋で全国のグルメを満喫!」はBS11+で配信中

タイトルとURLをコピーしました