今回、中山秀征さんが訪れたのは大阪・ミナミです。日本有数の繁華街であり、食い倒れの街として知られるミナミで、今回は裏路地にスポットを当て、穴場グルメを探します。
ミナミの歴史
今回歩くのは、紀州街道沿いの街である大阪・ミナミです。大阪と和歌山をつなぐ紀州街道は江戸時代から主要な街道として多くの人々が行き交い、ミナミ周辺には歌舞伎や芝居、落語などの芸能や食を楽しむスポットが集まり、一大繁華街を築いていました。昔も今も、ミナミは食い倒れの街として人気があったのです。
道頓堀商店街にある老舗のうどん屋へ
道頓堀商店街には、派手で巨大な立体看板が建ち並び、多くの人で賑わっています。派手な装飾のお店が多い中、落ち着いた雰囲気のうどん屋さんを発見して興味を持った中山さんは、江戸時代創業の老舗うどん屋「道頓堀今井本店」を訪れました。
江戸時代から大正時代までは芝居小屋専属の芝居茶屋でしたが、昭和21年からうどん屋を営んでいます。お店で一番おすすめのうどんをオーダーします。登場したのはきつねうどんでした。中山さんは、ホルモンを揚げた油かすを乗せたかすうどんの登場をイメージしていましたが、予想は外れてしまいました。きつねうどんは、明治時代に大阪で誕生したうどんで、ふっくらしたほどよい甘さのお揚げと、コクのあるお出汁、コシのあるうどんが絶妙です。
おしゃれなカフェで
大正から昭和のはじめの街並みを再現した浮世小路を進み、名曲の舞台、法善寺横丁で地元の方との交流を楽しみ、水掛不動尊で願掛けをしたら、ミナミのど真ん中に位置するアーケード街である千日前商店街へと出ました。今回のテーマは裏路地グルメなので、千日前商店街へは行かず、裏路地へと入っていきます。
このエリアは、通称裏なんばと呼ばれています。雑然とした裏なんばに、突如おしゃれな空間が現れました。AKICHIは、施設内にある飲食店で買ったものを食べたり、写真を撮ったりできるスポットです。ハワイの名物ドーナツであるマラサダの専門店やコーヒー専門店、さらに毎日食べたいパンが楽しめる人気のカフェもありました。そこでは、極美ナチュラル食パンのトーストと煮込みデミグラスソースハンバーグが登場しました。まずは、厚切りのトーストをいただきます。もちもち食感の食パンを楽しんだら、隠し味としてブルーベリーサファイアのジャムで酸味を加えた風味豊かなデミグラスソースで煮込んだハンバーグも堪能しました。デミグラスソースは、パンに付けて食べるのもおすすめです。
難波でおすすめの人気スポットへ
難波八阪神社にある神様に捧げるための舞や演奏などを行う舞台は、口を大きく開けた巨大な獅子の顔になっています。戦争で焼け野原になった後、再興するにあたって全国から人を呼び込めるような目立つものを作ろうと思ったのがきっかけです。大きな口で邪気を飲んで勝利を呼び、商運を招くとされ、全国各地から合格祈願や就職祈願、会社発展祈願に訪れる人が絶えません。
境内には「難波ネギ発祥の地」という記念碑もありました。明治時代、この辺りは難波村と呼ばれ一面のネギ畑でした。鴨肉が大好物だった豊臣秀吉は飼育を奨励したことから、この辺りは合鴨の一大生産地でもあり、2つの特産品が合わさって鴨なんばが生まれたと言われています。そばしゃぶ総本家 浪花そば心斎橋本店では、絶品の鴨なんばがいただけます。
新世界市場へ
通天閣を写真に納めた中山秀征さんは、通天閣のお膝元にある新世界市場を訪れます。なにわ小町はヒョウ柄を中心にライオン柄などのアニマル柄のアイテムを集めた専門店で、服をはじめ、カバンや帽子も下着までアニマル柄が揃っています。個性豊かな店主さんと楽しく会話しながらお買い物をしました。
裏路地の名店で絶品グルメに舌鼓
裏路地散策なので、あえて横に逸れてみると新世界まちなか案内所を発見しました。案内所の所長さんに、新世界の裏路地グルメを教えてもらいます。案内されたのは、ソース2度漬け禁止のルールを最初に始めたと言われる、串かつだるまです。豚かつ、鳥つくね、チーズちくわ、ウインナー、うずらの卵、アスパラガス、お餅、天然エビ、元祖串カツのバラエティー豊かな揚げたての串カツを2度漬け禁止でいただきます。元祖串カツは牛もも肉です。創業当時の味のままという、間違いないお味に中山さんも大満足でした。
中山秀征の楽しく1万歩!街道びより 第27回「大阪・ミナミで裏路地の絶品穴場グルメ探し!まとめ
ミナミ、難波、新世界などを巡り、老舗グルメに流行のグルメ、裏路地グルメを堪能してきました。大阪の地元の人たちとの交流も面白く、ここではお見せできない通天閣からの眺望も楽しめます。気になった方はぜひ番組をご覧ください。