今回、中山さんが訪れたのは、京都の中心部と伏見をつなぐ竹田街道沿いの町・伏見。江戸時代に伏見から米などの物資を運ぶための専用道として整備されたこの道で、どんな出会いがあるのでしょうか。
伏見の歴史を案内してくれたのは

案内人は伏見生まれ、伏見育ちの若林雅弘さん。長年京都や伏見の歴史を研究していて、各地で講演活動も行う地元のエキスパートです。中山さんは若林さんの案内で、京橋をスタートに伏見の町を散策することに。楽しく歩きながら、伏見の魅力を発見していきます。
坂本龍馬ゆかりの寺田屋

最初に訪れたのは、伏見にある坂本龍馬ゆかりの場所の中で最も有名な寺田屋です。龍馬が頻繁に訪れた宿で、妻となるお龍もここで働いていました。残念ながら取材日は定休日でしたが、通常は寺田屋の歴史を記した石碑や立派な龍馬像などを見られるそうです。寺田屋の前には、有名な事件の石碑もあります。
名水が育む伏見の酒
日本酒の生産量が兵庫県に次いで第2位の京都府。なぜ伏見が日本酒の町になったのかを知るため、長い歴史を持つ月桂冠大倉記念館へ。
月桂冠大倉記念館では、月桂冠の歴史や酒づくりにまつわる様々な資料が展示されています。創業は江戸時代初めの1637年。かつて「かさぎや」という名前だったこの酒蔵を全国規模へと発展させたのが11代目の大倉恒吉でした。

伏見が酒どころになった理由は、質の高い豊富な地下水にあります。中山さんも実際に名水を味わい、そのソフトな味わいに感動していました。

伏見の名店で味わう伝統の味

伏見の水の良さは、地元の料理にも生かされています。創業260年を誇る京料理の名店「魚三楼」では、旬の食材を生かした京ならではの料理に舌鼓。店主は「私どもの水で出汁を取らないと、私どもの料理ではない」と語り、出張料理の際にも水を持参するほどのこだわりを持っています。
”龍馬通り”商店街で龍馬の足跡を発見
坂本龍馬ゆかりの宿、寺田屋のほど近くにある龍馬通り商店街。以前からあった商店街ですが、観光客にもっと来てもらいたいと30年前に名前を変更したそうです。
青果店「ふじわらや」の主人からは、龍馬とお龍の話や、寺田屋襲撃のときのエピソードなどを聞くことができました。

地元の人が集う納屋町商店街
続いて訪れたのは納屋町商店街。観光客向けというより、地元の人たちが利用する商店街です。創業大正10年のパン屋さんや川魚専門店など、伏見の日常を支えるお店が並んでいます。

納屋町商店街の公式キャラクター「なまっち」との思いがけない出会いも。商店街の事務局の方からプレゼントされたぬいぐるみに加え、本物の「なまっち」も登場するサプライズが待っていました。
まとめ:伏見桃山城でゴール
坂道を上って住宅街を歩くこと15分、ついに伏見桃山城に到着。60年前に「伏見桃山城キャッスルランド」という遊園地に建てられた天守風の建物は、遊園地が閉園した今も伏見のランドマークとして知られています。
龍馬の息吹が感じられる伏見の街並みや、龍馬通り商店街、深い歴史と楽しい人たちに出会えた伏見の旅。ここで紹介しきれなかった魅力もたくさん!ぜひ番組をご覧ください!