美山町から舞鶴までの京都ツーリング!後編

美山町から舞鶴までの京都ツーリング!後編 バイク

 モーターサイクル・ロードレースライダーの中野真矢さんとバイク好きで知られるフリーアナウンサー久野静香さんが、前回に引き続き京都のほぼ真ん中に位置にする美山町から日本海に面する舞鶴までのツーリングに出かけます。
今回のツーリングでも同様、中野さんはYAMAHAのMT-25、久野さんはHondaレブル250に乗って駆け抜けます。

ユネスコ無形文化遺産にも登録されている美山かやぶきの里

50戸ある家屋のうち39棟が茅葺き屋根。1993年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定

 はじめにやって来たのは、「美山かやぶきの里」です。こちらは150年から200年も前に建てられたかやぶき屋根の家が多く残されています。世界遺産でもある岐阜県の白川郷と並び、1993年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている日本の原風景を楽しめるスポットです。この趣ある風景を背景に2人はカメラを手にして撮影を始めます。2人のツーリングにも慣れてきたのか、中野さんが途中でおどけてみるなど、今回も和やかな旅を楽しむ2人です。

「美山かやぶきの里」で撮影を始める2人

 旅の途中にたくさんの霧が立ち込める山を眼前に、2人は幻想的な風景に感動しているのも束の間、なんと天候は雨に一変してしまいます。その後2人は国宝を求めて周囲に何もない山道を走っていると鹿の家族に遭遇するなど、ツーリングならではと言えるあらゆるハプニング・魅力を満喫しながらツーリングが続いていきます。

たくさんの霧が立ち込める山を眼前にツーリングを続けている2人

二王門で仁王立ち?!京都隋一の貴重な金剛力士像が国宝・光明寺二王門

 山道を走って来た後にようやく辿り着いたのは、国宝・光明寺二王門です。200mほどある階段を上った先にあるスポットということで、2人が長い階段を進む鮮やかな赤色が魅力の二王門が目の前に現れます。こちらの二王門は、1248年に鎌倉時代に建てられた門で、京都府北部では唯一の国宝です。門にある2体の金剛力士像も国の重要文化財に指定されています。実は、門の中に金剛力士像が安置されているのは、こちらの光明寺と東大寺の2ヶ所だけという非常に貴重な場所です。そんな非常に貴重なスポットで、2人はせっかくだからとインスタントカメラで撮影をします。

国宝・光明寺二王門

 雨という天候もあって、フラッシュをたいて撮影をすることやこちらは二王門(仁王門)ということもあって、久野さんは中野さんへ仁王立ちでのポーズをリクエストして撮影します。良い写真が撮れたと言っていますが、実際にどのような写真が撮れたのでしょうか。

おやじギャグ爆裂?!舞鶴のクレインブリッジ

 現在は関西在住の久野さんですが、関西でのツーリングは気に入ったツーリングスポットを何度も訪れているのだそうです。次に気になる場所に琵琶湖を挙げた久野さんですが、四国など行ってみたことのない場所に行きたいという気持ちがあるそうで、ご当地グルメを堪能したいと考えられているようです。北海道の道を走ってみるのも夢なのだと話します。

ツーリングをしながら北海道に行ってみたいと語る久野さん

 山道から町中にやってきた2人は、ようやく日本海・舞鶴港に辿り着きました。中野さん曰く、この舞鶴港は北海道に行きたい久野さんの夢をかなえるべく、実際に北海道行きのフェリーが出ているのだそうで、久野さんも興味津々に聞き入ります。次にと通りかかったのは舞鶴クレインブリッジです。クレインブリッジは、2羽の鶴をイメージしてデザインされた橋で、2人はこちらでのツーリングを楽しみます。この時、中野さんは「久野さん、ツルっとならないように!」というおやじギャグに若干ドン引きしつつも、美しい橋の造形や山と海それぞれを堪能できる自然豊かな風景に感動されました。

自然豊かな風景に感動する久野さん

 その後、舞鶴クレインブリッジが眺められるスポットまで移動し、またもや2人でインスタントカメラでの撮影を楽しみます。今回の撮影で、久野さんは中野さんとの自撮りのチャレンジをするのですが、インスタントカメラでは通常のカメラと違って画像が確認できないのでどうなっているのか不安のようです。一体どのような写真に仕上がるのでしょう。

舞鶴クレインブリッジが眺められるスポットで撮影を始める2人

ちくわづくりチャレンジ!

 舞鶴湾の海岸線を走る中野さんと久野さんは、次に舞鶴かまぼこ協同組合を訪れます。舞鶴は、舞鶴かまぼこという名前で商標登録されている高品質なかまぼこで有名な街です。こちらのスポットではかまぼこ・ちくわの手作り体験が楽しめるのですが、今回はちくわの手作りを体験。

ちくわ作りを体験

 タチウオ、マエソ、シログチなどといった複数の魚のすり身をもとに作成していくのです。型枠にすり身を入れて専用器具で強く押さえ、空気を抜いていきます。枠から取って四角くなったすり身を、包丁を駆使して竹の棒に巻いていきます。久野さんは、スムーズな包丁さばきと要領の良さで断トツの満点をいただき、その後5分ほど空気を抜きながら焼いてできあがりです。とても珍しい出来立てアツアツのちくわの香りと食感を楽しみ、小腹を満たしました。

出来たアツアツのちくわを楽しむ2人

舞鶴絶景スポットで絶景を堪能!?

 最後に訪れるのは舞鶴ならではの絶景スポットです。山、海を訪れたツーリングの最後を締めくくるのは、またも山にある展望台・五老スカイタワーです。五老スカイタワーは舞鶴湾、舞鶴の街並みを見下ろせるスポットとなっています。舞鶴の街では晴天に恵まれ、晴天と街並みを眺望できることを期待していた久野さんですが、いざ登って来たら空は曇天に見舞われてがっかりモードになります。

展望台・五老スカイタワー

 せっかくの絶景スポットを思い切り楽しめたとは言えない変わりやすいお天気に恵まれましたが、今回の京都ツーリングでかやぶき屋根の家の風景などが絵になり、心が温まるスポットがあるなど、とても満足されたようです。

大人のバイク時間 MOTORISE 第312回「京都ツーリング 後編」まとめ

 今回は、前編からの続きとなる美山町から舞鶴までの中野さん、久野さんの京都ツーリングの旅です。時間が経つにつれ、中野さんのギャグや久野さんのツッコミなど楽しい雰囲気で終始旅が続きました。天候に左右された1日でしたが、それでも貴重な国宝に出会えたり、ちくわづくりを楽しんだり食したりなど、五感をフルに使ったツーリングを楽しむことができる旅となりました。島根に続き京都編をお送りしましたが、次回はいつどんな場所でのツーリングになるのでしょうか。ぜひお楽しみにしてください。

大人のバイク時間 MOTORISE 第312回「京都ツーリング 後編」はBS11+で配信中

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