今回、太田和彦さんが訪れたのは初めての探訪となる栃木県足利市です。足利尊氏が開いた室町幕府などの歴史が感じられる足利で、どんな居酒屋と出会えるのか見ていきましょう。
初めての足利探訪
太田和彦さんにとって初めての栃木県足利市訪問は、歴史探訪からスタートします。まず訪れたのは織姫山という高台です。初めての足利で室町幕府を築いた足利尊氏を筆頭とする足利氏の故郷です。全国的に人気を集めているイルミネーションで有名になった「あしかがフラワーパーク」などもあります。
太田和彦さんが訪れたのは、足利氏の館跡に造られた歴史ある古刹「鑁阿寺(ばんなじ)」です。鎌倉時代に建てられたもので、国宝の本堂をはじめ、県の文化財が豊富にある歴史的価値の高いお寺です。太田和彦さんは、御本尊である大日如来の御朱印もいただきました。
足利の街を散策
お寺から続く門前町を歩き、立ち寄ったお店で鎌倉わらびもちをいただきました。国産の本わらび粉を使った香り高く柔らかなわらび餅と温かいお茶をいただき、大日如来様のご利益と喜ぶ太田和彦さんです。瀬戸物屋さんがあり、散策するのも楽しい通りです。小腹が空いた太田さんは、「めん割烹なか川」で小腹を満たすことにしました。栃木県で唯一全国新蕎麦会に招かれる名店です。お座敷の雰囲気とは異なり、おしゃれな照明器具が目を惹く店内になっています。店内には、相田みつをさんの額が飾られているほか、割り箸の袋も相田みつをさんの書が使われています。相田みつをさんは足利市の出身で、無名時代にこのお店の女将に助けられ、恩を感じていたというエピソードを教えてもらいました。
おすすめメニューである在来種3種の天ぬき蕎麦のセットをいただきました。更科・挽きぐるみ・玄挽きの3種類の蕎麦の味比べができます。更科は精製した蕎麦、挽きぐるみは殻を外したもの、玄挽きは殻もそのままのお蕎麦です。同じ在来種の蕎麦を使っていても、色、香り、味わいが異なるのがわかります。
銘酒処 趣茶(おもちゃ)へ
昼間の足利学校ならぬ足利の街を堪能した後は、夜の足利学校として「銘酒処 趣茶(おもちゃ)」を訪れます。お店のショーウィンドーに珍しい日本酒の銘酒が並べられているのを見て、心躍る太田和彦さんでした。1988年創業で、親子3代で営まれています。店内のケースにも、ズラリと珍しい日本酒の銘酒が並んでいます。その中から、最初の1杯として初代の女将さんが選んでくれたのが、栃木県で最も古い酒蔵である第一酒造の「開華」です。開華・純米吟醸をお燗にしていただきました。さわやかな甘みを感じる開華は太田和彦さんも気に入ったようです。
お通しにはあん肝が登場します。さらに、マグロの漬けは、キハダマグロの表面をあぶってから、オリーブオイルを使ったタレと和えた、洋風テイストのおしゃれな逸品です。太田和彦さんも、「これは別格」とベタ褒めのお味でした。さらに、赤エビとホタテと真鯛のなめろうなど、手間暇がかけられた贅沢なお通し3品をいただくことができました。太田和彦さんが悩んだ末にオーダーしたおつまみは、ワタ入りのイカの七味焼きです。七味をまぶして焼いたイカは見た目が美しく盛り付けられ、ワタの苦みがたまりません。お店の人気メニューの一つです。女将、ご主人、まだお若い息子さん3人との会話を楽しみながら、ゆったりとした時間が過ごせました。
第129回「栃木県足利市でこだわりの銘酒酒場を堪能」まとめ
太田和彦さんが今回初めて訪れた栃木県足利市は、足利氏の歴史が残る風情ある街でした。訪れた親子3代で営む「居酒屋趣茶」で、地元最古の酒蔵の美酒を堪能しながら、店主が作る手の込んだ美しく洗練されたお料理を楽しめ、太田和彦さんもご満悦です。足利のさまざまな良さが現れていますので、詳しくはぜひ番組をご覧ください。