太田和彦さんが愛知県豊橋市で名割烹の美食と銘酒を堪能

太田和彦さんが愛知県豊橋市で名割烹の美食と銘酒を堪能 酒×食

今回の舞台は愛知県豊橋市。東は静岡県と接し、南は太平洋、西は三河湾に面しており豊かな自然と温暖な気候に恵まれたところです。江戸時代には城下町として、また東海道五十三次の宿場町として栄えました。今回は、伝統の食文化と太田和彦さんがこよなく愛する東海道の名割烹をご紹介します。

二川宿の歴史をたどる

二川宿の歴史をたどる

 豊橋には久しぶりに尋ねたい居酒屋があるという太田さんは、いつも以上にワクワクしている様子です。お待ちかねの居酒屋に行く前に、東海道の街並みを散策します。

 愛知県豊橋市には、当時の面影を残す街並みが保存されています。二川宿は東海道の日本橋から33番目の宿場町です。大名が宿泊した本陣から、庶民が泊まった旅籠まで残っているのは、全国でも二川宿のある豊橋市だけだと言います。

商家駒屋で福よせ雛を楽しむ

商家駒屋で福よせ雛を楽しむ

 商家駒屋は二川宿にあった歴史ある商家で、太田さんが訪れた時期は雛祭りの時期で、福よせ雛が飾られていました。地域で飾られなくなったお雛様を集めて展示する試みです。さまざまな表情のお雛様に心癒される太田さんでした。

伝統ある菜めし田楽を楽しむ

伝統ある菜めし田楽を楽しむ

 東海道に沿って、二川宿から吉田宿へと歩き、昭和6年にロマネスク様式で建立された豊橋市公会堂へとやってきました。太田さんいわく、建物好きにはたまらない名建築です。

 吉田宿は日本橋から34番目の宿場町です。吉田宿で訪れたのは、文政年間創業のきく宗へと向かいます。200年以上続く老舗で、現在の当主はおそらく8代目だとのことです。

 田楽は豆腐を串に刺して焼き、甘味噌を付けて、からしをあしらったものです。味噌は、地元岡崎の八丁味噌が使われています。菜めしは細かく刻んだ大根の葉を炒らずにそのままご飯に混ぜ込んだものです。大根の葉を捨てるのはもったいないと生まれた食文化だと言います。

 地域の伝統、風習として豆腐田楽と菜めしは常にセットで食べられているとのことです。おすすめの食べ方は、菜めしの上に串から外した豆腐田楽を乗せ、菜めしと一緒に食べるスタイルです。

父娘で営む懐かしの割烹・千代娘へ

父娘で営む懐かしの割烹・千代娘へ

 1957年創業、割烹・千代娘は京都で修業を積んだ店主が営むお店です。カウンターには、アワビや菜花の煮つけ、うなぎの八幡巻き、きんぴらごぼうやひじきなど、さまざまな惣菜がずらりと並んでいます。

 太田さんが最初の1杯に選んだのは、豊橋の地酒「純米吟醸 清酒 周太郎」の熱燗です。合わせる肴は、赤貝と鰆のお造り、その後はあさりも食べたいとのことです。周太郎はふくよかで、少し辛口のおいしいお酒でした。季節の菜花のお浸しもいただきます。菜花の香りが高く、お出汁の味付けも絶妙です。

おいしい肴と大好きな茶碗蒸しを堪能

おいしい肴と大好きな茶碗蒸しを堪能

 赤貝も鰆も、今がちょうど旬だと言います。貝が好きな太田さんは、赤貝を塩でいただきます。鰆は焼き霜造りになっていて、皮をあぶることで生臭さを消す工夫が施されていました。愛知の郷土料理の串アサリをいただいたら、茶碗蒸しの登場です。茶碗蒸しが大好きな太田さんですが、居酒屋で茶碗蒸しを注文するのは初めてとのことです。茶碗蒸しは具がなくてもおいしいくらいでないといけない、という太田さんを魅了するお味でした。

「愛知県豊橋市で名割烹の美食と銘酒を堪能」まとめ

 東海道の宿場町の歴史をたどりながら、久しぶりに訪れた居酒屋でリラックスしながら、おいしい料理とお酒を堪能した旅でした。店主との何気ないやり取りなど、ここでは紹介しきれないエピソードを確認したい方はぜひ番組をご視聴ください。太田さんが頼んだ甲斐があったという、茶碗蒸しも登場します。

太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選 第132回「愛知県豊橋市で名割烹の美食と銘酒を堪能」はBS11+で配信中

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